鐘石

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岩から鳴る金属音?!
冥界に祈りを届ける澄んだ鐘の音

現在、最御崎寺の境内に鎮座する、約1メートル四方の丸みを帯びた岩は「鐘石」と呼ばれています。

添えられた小石で叩くと、石同士を打ち付けたとは思えないほど澄んだ金属音が響き渡り、その清らかな音色は冥界(死後の世界)にまで届くと伝えられています。

長い年月、人々は今は亡き人への祈りを込めて鐘石を叩いてきたのでしょう。
そのため、鐘石の表面には石を打ち付けた跡としていくつもの凹みが残されており、それらは無数の祈りと想いを静かに語りかけているようです。

最御崎寺は空海さんが開基した寺院であり、室戸岬の山頂は空海さんにとって重要な修行の地です。

そのような霊地にある鐘石を叩くことで、空海さんの霊力を借り、亡き人への祈りを冥界へ届けることができるのかもしれません。

「鐘石」と室戸のつながり