捕鯨の歴史が今に残す鯨料理は室戸ならではです。
鯨の刺身
「鯨の刺身」と室戸のつながり
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おうち宿しだお
高知県室戸市の西の端っこ「羽根町」の国道沿いで、小さなお宿始めました。 お仕事で!観光で!レジャーで!帰省で!お遍路で! 友達と!ご家族と! 食事だけも🆗要予約です。 お料理のご要望がある場合は、事前にご連絡お願いします。仕入れの状況などによりますので… -
土佐室戸鯨舟競漕大会
海とともに、鯨とともに生きた300年の捕鯨文化 〜室戸の鯨舟が紡ぐ伝統の祭典 土佐室戸鯨舟競漕大会〜 四国・高知県の南東端、室戸岬沖。その大海原は回遊するクジラが通る路。 室戸の人々は江戸時代初期から300年にわたり、鯨とともに暮らし、闘い、そして敬い続けてきました。 その記憶と誇りを今に伝えるために、古式捕鯨の象徴「勢子舟(せこぶね)」を復元し、「海の駅とろむ」を舞台に土佐室戸鯨舟競漕大会が繰り広げられます。 大海原に響く掛け声、櫂が水を割る音、そして舟歌の調べ。それは先人たちの魂が蘇る瞬間です。 初回開催は1991年(平成3年)。 以降、夏の風物詩として親しまれ、多くの市民と来訪者を迎えてきました。 一時期にはコロナ禍と後継者不足により中断されましたが、「道の駅キラメッセ室戸鯨館」名誉館長・C.W.ニコル氏の三回忌追悼行事を契機に、有志の熱意によって再び海に漕ぎ出すこととなりました。 当初は一度限りと言われながらも、その反響は大きく、地域の期待と応援が開催の継続を後押しし、今もなお、復元された勢子舟のレースは室戸の夏を彩っています。 レースに登場する勢子舟は、地元の職人たちが高い精度で設計・製作した傑作。室戸市内の神社に保存されていた模型をもとに、一つひとつの工程に魂が込められています。 鯨油に溶かした顔料で彩られた船体には、極彩色の模様が踊り、白地の輝きのなかに咲く割菊の赤が、青い海に映えます。 活躍するのは、海に漕ぎ出すのは大人たちだけではありません。 地元の小学生たちは、代々受け継がれてきた「舟歌(ふなうた)」を歌い上げます。 その節回しに込められているのは、鯨への供養、海への感謝、そして仲間との絆。少年たちの声が風に乗って響くとき、祭りの空気が一気に熱を帯びるのです。 会場には、室戸の食文化を体感できる屋台がずらりと並びます。なかでも注目は、クジラ肉料理の試食と販売。かつての捕鯨の町だからこそ味わえる、今も地元で愛される滋味あふれる逸品です。 この大会は、ただのレースではありません。 海とともに、鯨とともに生きた記憶を呼び起こす祭典であり、未来へ託す「伝統の灯」。復元された勢子舟の雄姿、子どもたちの声に乗る舟歌、若き漕ぎ手の汗と笑顔。 そのすべてに、地域が紡ぎ続けてきた伝統文化の継承への熱意が込められています。 開催日程や参加希望については、室戸市公式ホームページをご参照ください。 室戸とクジラの歩みを深く知ることができる「道の駅キラメッセ室戸鯨館」へのお立ち寄りもおすすめです。