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不漁と別れを乗り越え、室戸の夜空に夢を撃ち上げた男
〜情熱の手筒花火師が燃やす魂の一発〜
静岡県でダイビングショップを営んでいた村崎さんは、
一念発起し、知り合いの勧めでこれまで縁もゆかりもなかった高知県の室戸市に移住しました。
室戸の美しい海でダイビング関連の起業を模索しましたが、当時好調だった金目鯛漁を始めました。見習い修行の後、船を購入して独り立ちしましたが、黒潮の大蛇行を原因とした不漁に悩まされます。加えて親しい友人を亡くすなど、気落ちする日々の中で「みんなで楽しめることをしたい」「せっかく移住したからには室戸を活性化させたい」という想いから、自分がずっとやりたいと思っていた手筒花火大会を開催することを思い立ちました。
静岡での修行の末、準備期間は二年間。難航する行政との折衝を重ねたり、協力を求める地元の住民には「遠くの自宅からも見えるのか?」と問われたしながら、手筒花火とはどんなものかを理解して貰いながら、ついに2024年に手筒花火大会を成功させます。
村崎さんは「周りからの歓声を聞くとアドレナリンが出る」「手筒花火が室戸市の伝統になるくらい続けていきたい」と語ります。