唐谷の滝

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世界ジオパーク|おんばさま伝説

伝説の大蛇が棲む!?
轟音と神秘が響き合う迫力「名瀑・唐谷の滝」で体感する、伝説と自然が交差する瞬間

四国高知の南東端、室戸岬の東にある佐喜浜に「おんばさま」伝説にまつわる知る人ぞ知る名瀑があります。

佐喜浜市街地から唐ノ谷川を遡って車で約10分。
そこから歩いて雄滝橋の手前を川岸に降りていきます。

そこでいきなりの難所。
幅4mくるぶしほどの深さの川を渡らなければならないので、できたら長靴が欲しいです。
軽いトレッキングコースのような登りを50mくらい行くとまず岩を伝って落ちる「雌滝」が見えます。

それほど水量は多くありません。
「ふむふむ」とまた小川を渡り10分ほど歩くと、地元の方が建てた祠があり、滝の音が聞こえます。

岩を乗り越えるとそこには圧巻の滝。
「雄滝」です。

20m程の高さの岩の壁から垂直に落ちる滝は水量も多く豪快で、轟音とともに水しぶきが広範囲に散って光ります。
「雌滝」を見た後「雄滝」を見るとスケールの違いに驚きもひとしお。素晴らしい滝です。

「室戸市の民話・伝説」という本によると「おんばさま」の伝説では「雄瀧さん」の渕には大蛇が住んでいて、佐喜浜の庄屋の娘のところに夜な夜な通っていたとされます。
確かに大岩の陰になった滝壺には何かが潜んでいそうな雰囲気があります。

興味が沸いたので、滝からの帰りに佐喜浜市街で「おんばさま」の祠を探します。が見つかりません。地元の人に尋ねると親切にも案内をしてくださいました。家々の間に挟まれた小さな神社という趣の祠でした。

地元の方は「いつもお参りしているの」とおっしゃっていました。「おんばさま」は今でも地元で大切に信仰されている伝説なのです。

「唐谷の滝」と室戸のつながり