「獅子舞」と「俄(にわか)」で、興奮と笑いが詰まった秋祭り。
境内の参道に桟敷が作られ、そこに酒肴を持ち込んで御神幸を送迎します。また、ここから奉納される「獅子舞」と「俄(にわか)」を酒宴とともに楽しみます。
佐喜浜の獅子舞は“狂い獅子”とも言われ、猛獣獅子をリアルに表現しています。また、「俄(にわか)」は、社会風刺を織り込んだ江戸時代から伝わる即興劇で、全国的にも注目され、県の無形民俗文化財に指定されています。桟敷にて飲食とともに、祭りをお楽しみいただけます。(室戸市観光協会HPより)
佐喜浜八幡宮秋祭
「佐喜浜八幡宮秋祭」と室戸のつながり
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佐喜浜八幡宮
佐喜浜八幡宮は「佐喜浜にわか」が開催される神社です。境内は、常に清掃されており宮司さんや氏子さん達が神社を大事にされていることが伝わってきます。 運が良ければ、氏子さんに佐喜浜の昔話を聞けるかもしれません。(室戸ユネスコ世界ジオパーク HPより) -
俄
佐喜浜俄は、国の無形文化財に指定されています。演題は、町内の出来事を始め、政治社会の時事問題などを取り上げます。最後に争論となって証拠となる物をかかげ、語呂合わせの「おち」によって幕をとじます。ルーツは上方方面と思われていますが、現在全国的にも類例を見ない郷土芸能です。(室戸市教育委員会HPより抜粋) -
獅子舞
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佐喜浜漁港
佐喜浜の漁港では、高品質で美味しい魚が水揚げされています。この理由は科学的に解明されていて、海水自体の富栄養性によるものです。海底の形状が特殊で漁港から3kmほどで水深1000mを超える深海が存在します。深層の海水には太陽光が届かないため、表層とは異なりミネラルが消費されずに蓄積されます。室戸ではその深層の水(海洋深層水)が、海底の特殊な地形によって、表層近くまで上昇(湧昇流)してくるのです。そのため海域は、常にミネラルを豊富に含んだ海水で満ちた状態なのです。そこでは良質なプランクトンが発生し、豊かな生態系が生まれているのです。 -
神祭(じんさい)
いよいよ秋の神祭(じんさい)の季節がやってきました。 室戸が一番盛り上がるといっても過言ではないのではないのでしょうか。 室戸の基幹産業である農業や漁業の豊作豊漁を祈願し、地域各々の文化歴史が色濃く反映されていて、国や高知県の無形文化財に選定されている地域もあります、起源を遡ることが難しいほどの長い歴史が育んだ、室戸独自の「神祭」をぜひ観に来ませんか? -
唐谷の滝
伝説の大蛇が棲む!? 轟音と神秘が響き合う迫力「名瀑・唐谷の滝」で体感する、伝説と自然が交差する瞬間 四国高知の南東端、室戸岬の東にある佐喜浜に「おんばさま」伝説にまつわる知る人ぞ知る名瀑があります。 佐喜浜市街地から唐ノ谷川を遡って車で約10分。 そこから歩いて雄滝橋の手前を川岸に降りていきます。 そこでいきなりの難所。 幅4mくるぶしほどの深さの川を渡らなければならないので、できたら長靴が欲しいです。 軽いトレッキングコースのような登りを50mくらい行くとまず岩を伝って落ちる「雌滝」が見えます。 それほど水量は多くありません。 「ふむふむ」とまた小川を渡り10分ほど歩くと、地元の方が建てた祠があり、滝の音が聞こえます。 岩を乗り越えるとそこには圧巻の滝。 「雄滝」です。 20m程の高さの岩の壁から垂直に落ちる滝は水量も多く豪快で、轟音とともに水しぶきが広範囲に散って光ります。 「雌滝」を見た後「雄滝」を見るとスケールの違いに驚きもひとしお。素晴らしい滝です。 「室戸市の民話・伝説」という本によると「おんばさま」の伝説では「雄瀧さん」の渕には大蛇が住んでいて、佐喜浜の庄屋の娘のところに夜な夜な通っていたとされます。 確かに大岩の陰になった滝壺には何かが潜んでいそうな雰囲気があります。 興味が沸いたので、滝からの帰りに佐喜浜市街で「おんばさま」の祠を探します。が見つかりません。地元の人に尋ねると親切にも案内をしてくださいました。家々の間に挟まれた小さな神社という趣の祠でした。 地元の方は「いつもお参りしているの」とおっしゃっていました。「おんばさま」は今でも地元で大切に信仰されている伝説なのです。