海洋深層水が育てた高知の極上椎茸/ぷりぷり食感と濃厚旨味の逸品
「佐喜浜椎茸」は、高知県室戸市佐喜浜町の豊かな自然環境の中で育まれる、海洋深層水×菌床栽培によるプレミアム椎茸です。
地元産の広葉樹チップと清浄な海洋深層水をたっぷり使った、特注の菌床がその秘密。
立派に育った椎茸は、ふっくら肉厚でぷりぷりの食感、芳醇な香りと濃厚な“うまみ”が特徴です。
とくに、土佐備長炭で香ばしく焼いて味わうひと口は、備長炭と椎茸の底力を実感する瞬間。ぷりっとした歯ごたえの奥から、じんわりと旨味が溢れ出します。
収穫の旬は、秋から春にかけての11月〜4月。早朝に丁寧に摘み取られた椎茸は、鮮度そのままに箱詰めされ、当日中に出荷されます。
室戸沖の海には、大河川が流れ込むことがなく、生活排水の影響を受けない凛とした清らかさが保たれています。さらに急峻な海底地形により、太陽の届かない深海から水が湧き上がる—それが水深1,000メートルの海洋深層水です。
この水には、植物プランクトンに消費されずに残されたミネラルがたっぷり蓄えられており、室戸の海産物だけでなく、農業にも活用されています。畑に散布する方法に加え、「佐喜浜椎茸」のような栽培の土台に活かす工夫も注目されています。
生産者は「西河農園」の西河誠司さん。地域に根差した活動で知られ、佐喜浜ミニ八十八ヶ所ハイキングの発案企画し、ガイドも行なっています。
「食べて健康になるものを作りたい」と語る西河さんは、田植え時期には無農薬米を作るための独自の栽培法などを通じて、地元の小学生たちに食の楽しさと自然の恵みの素晴らしさを伝えています。
「楽しいことを続けていきたい。お金のことばかり考えていると、楽しいことがつまらなくなってしまうから」と語るその笑顔には、自然と共に生きる誠実な思いが込められています。
佐喜浜の海と森の恵み、そして人の情熱が織りなす「佐喜浜椎茸」。
その一つひとつには、自然の力と人の温もりが宿り、私たちの食卓から地域の未来を、静かに力強く語りかけてくれるのです。
佐喜浜椎茸
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旬の時期
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「佐喜浜椎茸」と室戸のつながり
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海洋深層水の神秘
太古の海が育んだ室戸の海洋深層水─命を潤すその力が、いま食・健康・地域再生の未来を変える。 海洋深層水とは、水深200メートル以深に存在し、地球規模で循環する清浄かつ栄養豊かな海水のことです。この水は古来より海を豊かなものとし、室戸の生きとし生けるものの命を紡ぎ続けてきました。 室戸の文化文明を発展させ続けてきたこの水の特性には、いまだ解明されていない可能性が多く秘められており、現在もさまざまな分野で研究が進められています。そして今後のさらなる活用にも、大きな期待が寄せられています。 四国・高知県の最南端。太平洋を三方に望む室戸岬の周辺には、日本でも屈指の“急深海域”(岸からいきなり深くなる海)が広がっています。 そのため、室戸は三方に50kmを越える海岸線をもちながらも、海水浴場がないという稀な地域です。 海岸から沖合わずか2〜3kmで、水深は一気に1000mへと達し、まるで海がそのまま断崖になったかのような、さらなる急峻な海底地形が、室戸東海岸には存在します。 この特異な地形が、室戸にさらに深い海洋深層水─“太古の海”を呼び込む力を与えているのです。 室戸岬から東に続く海岸線は、こうした地形的特性が着目され、1985年に科学技術庁(現・文部科学省)のアクアマリン計画により「海洋深層水資源の有効利用技術に関する研究」のモデル海域に指定されました。 室戸海域が研究フィールドに選定されたことを契機に、この海は全国的な関心を集めるようになります。 室戸には大都市近郊に見られるような大河川がないため、人間生活による自然環境汚染の影響が少なく、採水された海水は細菌数も非常に低く、清浄性に優れています。 さらに、窒素・リン・ケイ素などの無機栄養塩を豊富に含み、ミネラルバランスにも優れた高栄養な海水となっています。水温は年間を通じて約9.5℃と安定しており、発酵・成長・癒しなど、多彩な可能性を秘めた“命の水”として注目されています。 1989年には、室戸市に日本初の陸上型取水施設「高知県海洋深層水研究所」が開設され、海洋深層水の採水が本格的に始まりました。この海洋深層水は、室戸にとって“史上最大の自然の恵み”となったのです。 現在も高知県を中心に、官民が一体となって海洋深層水の研究と実用化に取り組んでおり、その活用は食品、農業、養殖、美容など、さまざまな分野に広がりを見せています。 ここでは海洋深層水が室戸でどのように活用されているのかを見ていきます。 下部の「室戸のつながり」の欄で、それぞれの知られざる海洋深層水の魅力に触れてください。 ①室戸の美味しい魚:ミネラル豊富な海洋深層水で満ちる海域が育てた、室戸の水産業 ②ミネラルウォーター:驚くほどピュアで美味しい!健康と災害備蓄を支える高機能さ ③製塩:料理の味が変わる!深海の恵みが生んだ「天然ミネラル塩」威力 ④陸上養殖 ・すじ青のり:「青のりの最高峰」─深層水が育む極上の風味 ・プラチナサツキマス:「幻の魚」室戸から復活─深層水で育てた極上の逸品 ・プライムオイスター:最高峰の「旅する牡蠣」室戸海洋深層水で磨かれた味 ⑤しいたけ栽培:ぷりぷり食感と濃厚旨味の逸品/室戸の極上椎茸 ⑥シレスト室戸:“深層美容”と“健康増進”を叶える癒しの楽園 ⑦深海生物漁:未踏の深海で夢を追う「深海生物漁師」の地方創生への挑戦 こんなにも海洋深層水が活躍するのには、やはり室戸の地形が大きく関係しています。 深海が近い室戸では、陸上に設けられた施設から取水管を海へと伸ばすことで、近距離から安定して海洋深層水を確保することが可能となっているのです。 この条件を満たす地形は、国内でも極めて稀です。 そもそも海洋深層水は、アラスカ沖などで冷たい海水が沈み込み、数千年の時をかけて地球の海底を巡りながら熟成されたもの。そして、室戸沖に到達した海底1000mのその水は、海底の断崖にぶつかり、勢いよく湧昇。 この海底から海洋深層水を運んできてくれる「湧昇流を生み出す海底断崖地形」こそが室戸海洋深層水の生みの親ともいえる貴重な存在なのです。 この偉大な自然の力を利用し、室戸では水深320〜344m付近から海洋深層水を取水しています。これは深海1000mの効果性の高い深層水を低コストで取得できる大きな利点です。 室戸海洋深層水は、地球規模の海洋循環と室戸岬の特異な地形が生み出した特別な水。 その清浄さと栄養価、冷たさと安定性は、数千年の旅路を経て湧き上がった「地球の記憶を宿した水」だといえるでしょう。 むかしむかし、海洋深層水に海洋深層水という名前が付いていなかった頃から、この「海の恵みの水」は室戸の漁業や文化の繁栄を支えてきました。 古来から魚を育て、人の命を育ててきたこの「水」は、現代の研究、技術によって、より成長と癒しの力を増して、今、室戸から世界へと広がり始めています。 -
道の駅キラメッセ室戸・楽市
室戸の旬がずらり!とれたて新鮮・種類豊富な産品を地元価格で提供します 〜併設レストランでは旬の味覚を満喫できる「道の駅キラメッセ室戸」で宝探し気分 眼下に雄大な太平洋が広がる、風光明媚な場所─「道の駅キラメッセ室戸」は、室戸の海と山の恵みを五感で味わえる、観光・食・文化の拠点です。 敷地内には、室戸の新鮮な海の幸をふんだんに使った料理が並ぶレストラン「食遊 鯨の郷」があり、捕鯨文化をデジタル技術で体感できる資料館「鯨館」では、歴史や漁具、生態について楽しく学べます。 さらに、毎朝届く地元産の野菜・果物・鮮魚・加工品がずらりと並ぶ直売所「楽市」があって、農家さんや漁師さんが丹精込めて育てた旬の恵みが勢ぞろいします。 店内を歩けば、聞き慣れない名前の柑橘や、種類豊富なさつまいもに出会える楽しさが。 お茶やお味噌などの加工品も丁寧に並べられています。 観光客以上に地元の人々から支持されるのも納得─地元価格で高鮮度の食材が手に入るから遠方から訪れた方も、安心して買い物を楽しめます。 楽市のスタッフさんの言葉には、お店と生産者さんとのつながりがにじみ出ます。 「沢山ある産品には、それぞれに旬がありますけど、種類が多すぎて、はじめは詳しくなかったんです。でも、生産者さんと話すうちに、旬の時期とその美味しさを知るようになりました。訪れてくれたお客さんにも、今いちばん美味しいものを届けたい」 「生産者さんと、作付けする野菜について一緒に考えることもあります、売れている野菜と一緒にサラダにして相性のいいものとか」 そんなスタッフさんと生産者さんとの連携が、「楽市」ならではの活気を生み出しています。 中でも、人気ナンバーワンの商品は「キラ坊すいか」。 西山台地で育てられた小玉スイカで、6月の収穫時期には店頭に並ぶそばから売り切れてしまうほど。「美味しさをたくさんの人に届けたい」と、スタッフさんは売り方にもひと工夫を凝らしています。 親切なスタッフさんばかりなので、その季節ならではのおすすめ商品もぜひ気軽に尋ねてみてください。 室戸市役所の担当者さんも笑顔で語ります。 「野菜の人気は抜群です。室戸のふるさと納税返礼品でも、野菜定期便がダントツの1位なんですよ」 野菜だけでなく、海の幸も室戸らしさ満載。 地元で親しまれるマグロの“ワタ”や、“じっこ”などの貝類、丸魚など珍しいものがずらり。 都市部ではなかなか手に入らない品々が、驚くほどリーズナブルな価格で手に入るのも魅力です。 観光・食・文化・学び─ すべてが揃う「道の駅キラメッセ室戸」は、地域の恵みがぎゅっと詰まった宝箱のような場所。室戸岬を訪れる際には、ぜひ立ち寄って、室戸の魅力を肌で感じてみてください。 -
西河農園
真綿農法によるお米栽培、海洋深層水を用いた佐喜浜椎茸、サトウキビ栽培からの黒砂糖作り、マコモダケの栽培加工、そば打ち、地域の歴史を伝える佐喜浜ミニ八十八ヶ所ハイキング主催、本業のごみ回収!西河誠司さんは今日も室戸を駆け回ります。