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池の水が目薬に?!
空海の霊力で今も真水が湧く奇跡の池に
室戸岬の乱礁遊歩道にひっそりと佇む「目洗いの池」には、空海さんの慈悲深さを伝える伝説が残されています。
あれはまだ平安時代のこと、修行中の若き空海さんは、眼病に苦しむ地元の人々を目の当たりにし、その痛みに心を寄せて池の水に加持を施しました。
すると、その水は清らかな霊水へと変化し、目に流すことで病が癒えるようになったと語り継がれています。
この池は不思議なことに、海岸近くにありながら真水が絶えることなく湧き続けており、干潮や満潮の影響も受けないといわれています。
この伝説は、苦しむ人々を救うために加持祈祷を行った空海さんの慈悲を示すものであり、彼の霊力が今なおこの地で効力を発揮し続けていることを物語っています。
そして、地元の人々の信仰が世代を超えて綿々と受け継がれていることを静かに教えてくれます。