室戸市吉良川にある御田八幡宮の神祭(じんさい)は、民俗的要素が豊富に伝えられていることから、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選定されています。
室戸市内の神祭は、宵宮(本祭前日)・本祭の日程からなり、本祭当日には、式典のあとそのお神輿が浜宮へ向かう御神幸といった形式で行われています。
御田八幡宮の神祭は、高知県東部沿岸に残っている数少ない「花台」と呼ばれる山車が現存し、伝統ある奉納行事として注目されています。吉良川の町並みを練り歩く「花台」は町内の宿と呼ばれる組織(上町・東町・中町・西町)に各1基ずつあり、その「花台」に提灯が約120個付けられています。また2年に一度「花」とよばれる竹ひごと和紙でできた造花をつけたものを「花台」の上部四面に約1000本付けます。この花は隔年8月頃から各町それぞれで作られています。この4基の「花台」は上町・東町・中町・西町の順番で町を練り歩きます。これは町がこの順番でできたことが由来であるといわれ、この順番は堅く守られています。また「お舟」と呼ばれる山車もあります。これは舟に台と車輪を付けたもので、本祭当日に「花台」4基がこの「お舟」を迎えに行きます。両日ともに夜に八幡宮境内にて「花台」4基それぞれが境内で舞う奉納行事があります。「花台」を担いでゆっくりと回る笹舞のあとに担ぎ手が走って勢いよく回転するチョーサイ舞があります。真っ暗な中に、ろうそくで灯ともされた多くの提灯が勢いよくまわり、輪のようになって幻想的な世界が広がります。「花台」に飾られていた花は、縁起がいいものとして数本いただき輪にして家に飾ります。(文化庁広報誌ぶんかる、抜粋)
御田八幡宮秋祭
「御田八幡宮秋祭」と室戸のつながり
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吉良川の町並み
高知県で初めて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された地区です。明治時代に建てられた土佐漆喰による塗屋造り、水切り瓦の蔵が立ち並び、懐かしい町並みが残されています。備長炭の繁栄と共に先人の手によって建築されました。白壁や水切り瓦の建物と「いしぐろ」などによる情緒ある町並みです。 -
神祭(じんさい)
いよいよ秋の神祭(じんさい)の季節がやってきました。 室戸が一番盛り上がるといっても過言ではないのではないのでしょうか。 室戸の基幹産業である農業や漁業の豊作豊漁を祈願し、地域各々の文化歴史が色濃く反映されていて、国や高知県の無形文化財に選定されている地域もあります、起源を遡ることが難しいほどの長い歴史が育んだ、室戸独自の「神祭」をぜひ観に来ませんか? -
御田八幡宮
御田は西暦奇数年5月3日吉良川の御田八幡宮で奉納されます。 鎌倉幕府を開いた源頼朝がはじめさせたとも伝えられており、千年に迫る歴史があります。 国指定重要無形民俗文化財となっており、芸能、地謡、服装、仮面、いずれの点も、日本の芸能文化史を見る上で重要です。(ひがしこうち旅HPより)