室戸では、江戸時代からマグロ漁が行われ、大正から昭和にかけて、日本屈指のマグロ漁の基地として栄えました。港の周辺には、居酒屋や料亭などが立ち並び、船が港に帰ると漁師達でとても賑わいました。
当時、室戸には多くの漁師が集まり、マグロを追って日本近海、ニューヨーク沖、アイルランド沖など世界中の漁場を開拓してきました。また、室戸で培った高い漁業技術は国内はもとより、世界中の漁港に伝わっていきました。現在、室戸ではマグロ漁船の数は少なくなりましたが、伝統の近海はえ縄漁、遠洋はえ縄漁が行われています。マグロ漁のまち、室戸の人達はマグロが大好き、伝統は食文化にも承継されて、今も楽しまれています。
マグロ漁のまち室戸
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「マグロ漁のまち室戸」と室戸のつながり
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近海マグロはえ縄漁
近海だからこそ、希少な「天然マグロの生」を国内の市場に供給しています。夜明け前、約2400本の針に餌を付けながら約85kmもある延縄を海に繰り出し、その日のうちに回収(揚げ縄)します。釣れたマグロは即座に神経抜き、血抜きを施し、低温管理した冷海水の魚槽で鮮度を保つことで、「生の天然マグロ」を最高品質で国内市場に供給しています。マグロ延縄漁は、世界で一般的に行われているマグロ巻網漁と比較して、環境負荷が少なく、持続可能な漁法です。また、一匹一匹釣り上げるので、丁寧な鮮度管理を施すことができ、品質を保ち市場に供給できるのです。クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロを主体としています。 -
遠洋マグロはえ縄漁
遠洋マグロはえ縄漁
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室戸のマグロ漁師達は、太平洋、大西洋、インド洋など、世界中の海域でマグロ漁場を開拓していきました。現在も伝統の「まぐろはえ縄漁」で、遠くはアイルランドの漁場まで船を出します。取れたマグロは、船内にある-60℃の冷凍庫で急速冷凍し保存することで、魚体の鮮度を保ちます。 マグロ延縄漁は、世界で一般的に行われているマグロ巻網漁と比較して、環境負荷が少なく、持続可能な漁法です。また、一匹一匹釣り上げるので、丁寧な鮮度管理を施すことができ、品質を保ち市場に供給できるのです。クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロを主体としています。 -
マグロはえ縄漁労機械
室戸には、世界の水産業を支える、漁労機械のトップメーカーあります。室戸のマグロ漁は、大正時代まで全て人力で行われ、過酷で危険極まりない漁でした。マグロはえ縄漁で亡くなる漁師も少なくない時代、室戸では、漁の安全性を向上させるために、はえ縄漁専用機械の開発・製造を行う「株式会社泉井鐵工所」が創業されました。以降、マグロはえ縄漁の安全性と効率性が飛躍的に向上し、室戸のマグロ漁師は、世界のマグロ漁場を開拓していきます。室戸のマグロはえ縄漁で培った技術は、100年たった今、世界の水産業を支えています。 -
クロマグロ
マグロの王様、「本マグロ」とも呼ばれます。天然クロマグロの旬は冬12月から3月頃、誰もが憧れる高級魚の中の高級魚です。海のダイヤとも呼ばれ、マグロ類の中で最も資源管理が厳しく、希少で高価なお魚です。室戸の漁師達はクロマグロを求めて、世界中の海域の漁場を開拓してきました。 -
メバチマグロ
目が大きくて、パッチリまん丸なのが名前の由来です。旬は晩秋から冬、味は定評があり、季節によってはクロマグロよりも高く評価されることもあります。生息分布は、世界中の温帯、熱帯海域に広く生息しています。 -
キハダマグロ
尾びれや背びれが黄色いので、キハダ(黄肌)マグロです。マグロ漁の町、室戸では、江戸時代からマグロ漁が行われてきました。 キハダマグロの旬は夏から秋頃。産地室戸ならでは、朝に漁獲して、お昼には採れたてを食べれます。大トロのような部位はありませんが、旬にはさっぱりとした旨味と、赤身にきめ細やかな脂が入っていて、とっても美味しいんですよ。 -
ビンナガマグロ
ビンチョウマグロとも呼ばれ、胸ビレ長いのが特徴です。旬は冬、身質は白くて柔らかく、あっさりした味、脂がよくのった魚体は「ビントロ」と呼ばれ評価されています。世界中の温帯、熱帯海域に広く生息しています。 -
室津漁港
室津港は、江戸時代土佐藩の執政野中兼山により当時の殖産興業のために整備されました。津呂港と同じく荒磯を掘り込んで造った港です。後にも拡張工事がされていったため奥行きがあり、海が荒れた時にも多くの船が避難できたため、津呂港を凌ぐ良港であったと伝えられています。 戦後の遠洋マグロ基地として賑わった頃には、漁から戻った船がこの港に着き、漁師は港の上の料亭で久しぶりの街を楽しみました。一番室戸が賑やかであった頃の話です。今も、石堤が残されているなど、当時の風情を感じられる港です。(室戸市観光協会) -
室戸マグロックフェス
マグロ漁の町、室戸。マグロックフェスティバル 2023年は4年ぶり5回目の開催! マグロで栄えた時の室戸の元氣を再び音楽のパワーで✨✨ フェスの名前の由来は鮪船船長が考案!目指せ1000人動員🔥 引き続きよろしくお願いします🙇♂️ 室戸マグロックフェス 2023 2023年9月9日(土曜日) 開催 会場:室戸市中央公園 相撲場 -
山本かまぼこ店
昭和13年、太平洋に囲まれた漁師町、室戸で創業。魚の旨みをだれよりも知っている漁師が、その味を認めてマグロ遠洋漁業の船に積み込んだ「山本のてんぷら」。冷凍剤や保存料を使用せずに、世界中の漁場まで美味しさを保つ独自の技術と、甘味料などを使わずに追求した素材本来の味、安心へのこだわり。四国のど田舎「室戸」で一つ一つ丁寧に手作りされている「山本のてんぷら」は、ドバイ、シンガポール、ロサンゼルス、ケープタウンなど、世界中で愛されています。 -
地球時間の旅
室戸市は、地球のダイナミズムな変動を実感できるエリアとして、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。全世界213箇所の中でも、市の全域が認定されている、めずらしいなエリアです。 地球時間の旅展は、日本列島のジオパークを巡り、このたび四国では初めて室戸市で開催されます。日々の暮らしの中から、変動する大地と人のつながりを知り、歴史を感じて、未来を描きましょう! 展示構成 1”今”を形作る“過去”の物語 2目の前の景色を作るいろいろな石たち 3"日本"を形作った地球の物語" 4”未来”を作る “今”の私たち 【巡回展期間】 →2024.10/1~2024.11/29 ぜひ室戸世界ジオパークセンターにお越しください!