室戸岬を中心に東西約50kmの海岸線を有しています。ダイナミックな奇岩の乱立、どこまでも広がる水平線、突き抜ける空、青色の美しいコントラストが心を癒してくれます。そして太陽。朝日は東海岸の水平線から上り、西海岸の水平線に夕日が沈みます。室戸に来ると1日の始まりと終わりを、水平線に感じます。
海岸線
「海岸線」と室戸のつながり
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だるま朝日
室戸の東海岸から朝日が上ります。海水よりも空気が冷たい冬に見られることが多いです。 -
だるま夕陽
だるま朝日・だるま夕日は、秋分の日ごろから春分の日ごろにかけて海面の海水温と大気の温度差により水蒸気に光が屈折して太陽がだるまのように見える現象です。 室戸市は太平洋に突き出た地形から、東にだるま朝日・西にだるま夕日を臨むことができる珍しい場所です。(室戸市観光協会) -
タービタイト層
タービダイト(乱泥流堆積物)とは、砂や泥が海水と混ざった流れによって、海底に降り積もってできたシマシマの地層のこと。水平に堆積した後、回転して立ち上がったので、縦向きの縞模様になっているのです。 -
室戸岬
室戸岬は高知県東南端の室戸市の突き出た頂点にあります。遮るもののない視界いっぱいの太平洋の眺めは圧巻で、その美しさから「日本の渚・百選」に選定されています。 室戸の地では、大陸と海洋のプレートがぶつかり合い地面を隆起させて日本を生んだ地球の活動、断層を直接見ることができ、室戸市全域が、自然・文化遺産と関連した地質遺産を活用し持続可能な社会の実現を目指すユネスコ世界ジオパークに認定されています。国際機関であるユネスコの世界ジオパークは日本には10地域しかありません。 海と陸が出会い新しい大地が誕生する最前線である、室戸ユネスコ世界ジオパークの南国情緒あふれる海岸線はアコウの木やウバメガシなどの亜熱帯性気候樹林や海岸植物が群生し、保全すべき優れた風景地として国から「室戸阿南海岸国定公園」にも指定されています。 室戸岬が歴史にあらわれるのは平安時代。かの弘法大師空海が四国の最果ての地、室戸岬を修行の場としました。明星が口に飛び込み悟りを開いたという洞窟(御厨人窟・みくろど)があり、この洞窟から見える空と海から「空海」の法名を得たとされています。(諸説あります)そして弘法大師は後に室戸岬で四国八十八ヶ所参りの第24番札所となる、室戸山明星院最御崎寺を開基します。最御崎寺で弘法大師が斧の秘技をもって製作したといわれる本尊「虚空蔵大菩薩」は秘仏となっています。 その他にも「目洗いの池」や「食わず芋」など、弘法大師はこの所縁の地で数々の伝説を残しました。室戸岬の遊歩道を歩きながら、その足跡を辿ってみるのもお勧めです。 なぜ弘法大師空海がこの室戸岬を修行の場として選んだのか? 若き日の空海を悟りへと導き、人生観を変えた絶景・室戸岬。ぜひ訪れてみてください! 訪れる際には、ぜひ地元の方の有志による「室戸市観光ガイドの会」のツアーに参加していただきたいです。地元ガイドさんとのコミュニケーションを楽しみながら、ブラタ〇リ感覚で室戸の魅力に迫ることができます。 -
湧昇流
室戸の水産資源が多種多様で美味しいのは、湧昇流が海洋深層水を深海から押し上げ、ミネラルを蓄えた海洋深層水により良質なプランクトンが室戸海域で発生するから。プランクトン→小中型魚→クジラまで食物連鎖が起こるからです。 -
アコウの木
「アコウの木」のある室戸岬は四国の南東端。眼下いっぱいにパノラマが広がる海、黒潮(北上する日本海流)の暖気が海風によって吹きそそがれ、1年中温暖な気候に恵まれます。 そのため日本でも珍しい天然記念物の亜熱帯性気候樹林や海岸植物の群生を見ることができ、保全すべき優れた風景地として「室戸阿南海岸国定公園」に指定されています。 その国定公園の象徴ともいえるのがこの「アコウの木」です。 アコウの木の見た目は驚くべきものです。その大木を見上げると空をヒビ割るように分岐して大きく長く広がる、無数に分かれた枝が。下へたどると、大きな岩を這うように、掴むように幾筋も伸びる、気根と呼ばれる地上に露出する根が見えます。 なぜアコウの木はこのような奇怪な外見をしているのでしょうか? その秘密はこのアコウという木の、特殊な成長過程にあります。アコウはイチジクのような実をつけますが、その種は鳥によって運ばれ、他の木の「樹上」で発芽します。そして木を這うように下に向かって気根を伸ばしていき、ついにはその木を覆いつくして枯らしてしまうのです。そのことから「絞め殺しの木」とも呼ばれます。天に向かって伸びる普通の木とは逆向きの成長が、アコウの木の不思議な姿を作っているのです。 そして足元の気根が絡みつく岩は、なんと約1600万年前に深海でたまった砂や泥が地上に押し上げられて岩となったもの(タービダイト)です。このようにダイナミックな地球の運動、日本の成り立ちと、圧倒されるほどの自然の雄大な姿を目前に見ることができることから室戸は自然・文化遺産と関連した地質遺産を活用し持続可能な社会の実現を目指すユネスコ世界ジオパークに認定されているのです。 -
夫婦岩
室戸岬町と佐喜浜町の境の鹿岡鼻にある、海中から直立する2つの岩柱。しめ縄でしっかりと結ばれ、まるで夫婦が連れ添っているようで人目をひく。多年の風触作用による蜂の巣構造と風紋が美しい。秋分から春分までの間、この岩の間から昇るダルマ朝日を拝む事が出来ると、良縁に恵まれるという言い伝えがあるらしい。(室戸市観光協会) -
サイクリングツアー
サイクリング(レンタル有)で四国の突端、室戸の名所を巡るガイドツアー! 美しい海岸線を走り、日本新八景に選ばれた名所「室戸岬」へ。不思議な形の岩の群衆やアコウの木、青空に映える室戸岬灯台など大迫力の絶景を堪能します。続いて、若き日の空海が修行したといわれる洞窟「御厨人窟(みくろど)」へ。 室戸の大自然に加えて、歴史や文化を体感できる魅力的なスポットを、自転車に乗ってガイドと一緒に巡ります。 -
シェアサイクル
室戸市内の一部の観光拠点施設で自転車の貸出・返却が可能です。 当日ご利用の場合は各観光拠点施設窓口で受付いたします。 ご予約の場合はご利用日2日前の17時までにお申込みください。 -
浜ストレッチ
「浜ストレッチ」は心身をほぐし伸ばすストレッチをして、その後海を眺めながらプチリゾート気分でいただくブランチの体験セット。室戸市佐喜浜町尾崎地区の海岸で月に一度程度、不定期に行われています。(yahoo.creators:misakistoryより) -
民宿室戸荘
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岬観光ホテル
四国の右下に突起した室戸市の、その先端部に位置しているため、窓から見える景色は絶景です。昭和9年に資産家の別荘として建てられたもので、のちにホテルとなり国の登録有形文化財として登録されています。エントランスには赤い絨毯とシャンデリア、タイムスリップしたかのようなレトロな空間となっています。 -
ドライブイン夫婦岩
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はやぶさ
日沖丸山海岸近くにお住まいの方の話によると… はやぶさは9月に室戸に飛来してきて、翌4月の桐の花が咲く時には、子供がいるのかな?とはやぶさのことを思い出すそうです、そして7月に飛び立って、室戸を2ヶ月くらい不在にするとのことです。 -
民宿 椎名
室戸市から東洋町へ北上する国道55号線沿いにある、民宿椎名。 目の前には広い海が広がり、見晴らしは最高で、お部屋もきれい。女将のお料理もオススメです。(ひがしこうち旅HPより) -
室戸岬の宿 うまめの木
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ロッジおざき
国道55号線沿い、目の前にはサーフィンで有名な尾崎海岸、そして佐喜浜の夫婦岩を望む場所にあるお宿。ゆったりと海を眺めながらお過ごし頂くも良し、ホエールウオッチングを楽しむも良し。もちろん、地獲れの鮮魚や自家菜園で採れた野菜、そして自家製の干物等を使った郷土料理でおもてなし致します。(HP室戸食遊館808より) -
道の駅キラメッセ室戸
眼下には太平洋が広がる風光明媚な道の駅。地元名産の鮮魚や鯨料理などが味わえるお食事処『鯨の郷』、鮮魚や朝獲れの新鮮野菜・果物などの直売所『楽市』、クジラ漁の資料館『鯨館』がございます。ドライブ中のお休み処として、室戸の地元の名産をご堪能頂ければと思います。直売市場楽市の西隣にある加工場では、毎朝手作りするお弁当やジェラート(大好評です)などを作って販売しております。 -
室戸世界ジオパークセンター
四国の東南端にある室戸岬は今も大地が隆起しつづける、日本列島の最前線です。 5000年前から今に至るまでの地殻変動の痕跡に触れることで「地球の脈動」を感じることができる世界的に希少な地質遺産である室戸は、美しい自然とそれを守りながら地域振興に取り組むユネスコ世界ジオパークに2011年加盟しました。 そしてそのジオパークの楽しみ方を知り、実際のフィールドを巡り、地元の人たちの話を聞き、人と大地の共生について考えるきっかけづくりの拠点が、室戸世界ジオパークセンターです。室戸ジオパークをどう楽しむかヒントや情報を入手できますので、室戸を堪能するためにまずここを訪れることをお勧めします。 室戸の大地のなりたちや室戸の人々独特の文化や産業についての資料があり、人が大地と共に生きていくためにはどうしたらよいかという問題について考えることができます。 ジオパークの体験ブースや室戸の食材が味わえるカフェもあります。 旅の相談が出来るスタッフも常駐しており、ジオツアーや体験プログラムの申し込みも出来ます。 入館料は無料。9:00〜17:00 年中無休です。 様々なイベントも開催されているのでHPをチェックしてみてください。 -
地球時間の旅
室戸市は、地球のダイナミズムな変動を実感できるエリアとして、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。全世界213箇所の中でも、市の全域が認定されている、めずらしいなエリアです。 地球時間の旅展は、日本列島のジオパークを巡り、このたび四国では初めて室戸市で開催されます。日々の暮らしの中から、変動する大地と人のつながりを知り、歴史を感じて、未来を描きましょう! 展示構成 1”今”を形作る“過去”の物語 2目の前の景色を作るいろいろな石たち 3"日本"を形作った地球の物語" 4”未来”を作る “今”の私たち 【巡回展期間】 →2024.10/1~2024.11/29 ぜひ室戸世界ジオパークセンターにお越しください! -
ウバメガシ
ウバメガシはブナ科の常緑広葉樹で土佐備長炭の素材となる貴重な樹木。 潮風に強い特性を持ち、暖かい地方に自然分布します。 室戸岬を中心に東西に長く美しい海岸線を有し、四国の南東端で太平洋に突き出した形である温暖な室戸市はウバメガシの生育にもってこいの自然条件を兼ね備えています。 室戸市は森林がその面積の大部分を占めるため、古くから大阪方面へ木材を出荷することで生計を立てていましたが、明治40年に製炭技術が伝授されたのを転機として、ウバメガシを利用した備長炭の三大産地の一つとして発展しました。 ウバメガシでつくる良質な土佐備長炭は評価が高く、大正時代には生産地の室戸市吉良川地区は大いに栄えました。 吉野川の町並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。 最上級の備長炭の素材として消費されたウバメガシは現在その数を減らしてしまいました。 今でも海岸線沿いでは見ることができ、民家の庭先などにも自生していますが、近場で備長炭製造の必要量確保は難しいです。 土佐備長炭を製造する「窯元炭遊」の川田さんは素材のウバメガシを手に入れるために地権者さんに許可を取り、傾斜のきつい険しい山に分け入って苦労して持ち帰るそうです。 「ウバメガシの群生を見つけたときはテンション上がります」とのことです。 ちなみに海岸線の室戸阿南海岸国定公園では保護されているため今もたくさんのウバメガシの群生が見られます。